現在、F1タイヤサプライヤーとして参戦しているピレリ社。
限定生産になりますが、このようなスーパーカー専用タイヤも造っています。
F 245/40ZR17、R 335/35ZR17 という凄いサイズです。(前後ともAsimmetrico 非対称パターンです。)
実はあまり知られていない話になりますが、ピレリP7の生みの親、メッザノーテ氏によるフェラーリ社との共同開発の末にF40専用タイヤとして設計された訳ですが、1987年発売当時からトレッドパターン及び内部構造が変更(改良)されているのです。
発売当初のフェラーリF40用の場合、パフォーマンスを追及するあまり、タイヤコードにケプラーが使用され非常に軽く、これには驚きました。
又、当時のレーシングタイヤに近い構造だったせいでしょうか、タイヤのエアー漏れが非常に早く、尚且つトレッドブロックの段減りが著しい為か、タイヤノイズに悩まされたドライバーが多かった様です。
実は私も当時初期のフェラーリF40に試乗した時に感じたのですが、タイヤトレッドから発する唸りというかノイズに、「これはハブベアリングの音?」と思った程です。
詳しくは初代 P ZEROからこのP ZERO SYSTEM の間にマイナーチェンジが度々行なわれ タイヤトレッド、サイドウォール、内部構造も改良されたのは事実で、私の知る限りでは 初代のF40に装着してあるものから数えて4回の改良が行なわれたように記憶しています。
現在のPIRELLI P ZERO SYSTEM(ピレリ ピーゼロシステム)はスチールコードがふんだんに使用され、
(その分重量も増えましたが)スポーツドライビングだけでなく、快適性にも十分満足できるタイヤに進化したのです。)