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ミシュランXWX

ヴィンテージカー用のタイヤも扱っております。 お問い合わせ下さい。
こちらのタイヤはミシュランXWXになります。

ミシュランTRXについて

1980年代初頭に姿を現したミシュランTRX。
当時、フランスのミシュラン社が開発し、発表された時はタイヤ業界にとっては一大転換期を迎えるのでは、と思えるほど画期的なアイディアで業界の人々を驚かせました。 
当時の高性能車のほとんどは装着していた記憶があります。(BMW、Ferrari 等) 
ホイールのインチ径をミリ表示に変更し、主に 390 と415 のサイズが主流でした。
しかし、ホイールは専用品でなければならず、流用できないということで結局は不発に終わったようです。
その後、パテントの取得を申し出るタイヤメーカーが少なかったせいか、いつの間にか新車装着から消えました。
しかし、流石は伝統を重んじるフランス人、ビンテージカーを絶やさないために少数ですが現在も生産しております。

フランス車のホイールバランス調整。

今回、シトロエンC2 VTR が入庫したのでこの車両のホイールバランス調整を説明します。

ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、プジョー/シトロエンはグループで共同開発するようになり、部品の共通化がかなり進んでいるように思います。(足廻り等は特にそう思います。)
フランス車の特徴として、ホイールの中央部にホイールバランスを調整する為のセンターホールが開いていない車両が多い事です。これは昔の初代ルノーサンクの時代から受け継がれているのです。

画像を見た限りではセンターCAPが外れるように見えますが、実はダミー。 裏側を見ますとよく解ります。

ホイールセンターにはバランス調整用の穴が打ち抜かれておりません。

これをバランス調整するには専用のユニットが必要となります。

ホイールのボルト部分を固定し、バランスを調整します。

スタッドレスタイヤの制動距離。

スタッドレスは夏タイヤよりゴム質が軟らかいうえ、溝の幅が広いため接地面が少なく、ブレーキがかかりにくいということが実証されています。
とっさにブレーキを踏んでも制動距離が伸びるようです。

あなたは、普段からタイヤの性質や、使用限度を示すスリップサインなどに注意していますか?

タイヤメンテナンス

弊社ではタイヤ販売以外にもパンク修理.点検やホイールバランス調整等の作業があります。

上の画像ですが、パンク修理に来店したBMW 5シリーズ。 これはランフラットタイヤで通常は修理不可ですがこちらで修理可能と判断し、無事終了。(ディーラーではマニュアル通り、交換を勧められたようですが。)
もう一台がタイヤマッチング及びバランス調整のポルシェ993でした。 高速付近で車体振動がみられるとの事。こちらも無事終了しました。

私たちはタイヤに関するメンテナンスも日々、探究しております。(ぜひ、ご相談下さい。)

4輪アライメントについて

○燃費が悪くなった
○直進時のステアリングの位置ずれ
○タイヤの異常磨耗
○走行不安定
○ハンドルが重い
○ハンドルが流れる
○コーナーリングがスムースでない

■これらの主な原因はホイールアライメントです。

ホイールアライメント調整については出来ればタイヤ交換後にお勧めします。
そうすることにより適正な数値が出ます。(画像はG-SWATです。)

 トー キャンバー キャスター キングピン角 スラスト角 20度回転角 等を調整します。

ランフラットタイヤについて

ランフラットタイヤとは、本来、車を安全に走らせるために考えられたタイヤ/ホイールシステムであります。

現在普及しているタイヤですと、残念ながら高速走行中にパンクした場合、安全に停止出来るかどうかはドライバーの技量と運によって決まるということであり、この技術が必要となった訳であります。

以前、1980年後半にデンロックタイヤというのが初めて市販され、自動車業界では話題になりました。
これは専用タイヤとホイールからなるシステムで、これらはスーパースポーツカーの足になった訳であります。
いわば今回のランフラットタイヤ/システムの原型と言ってもいいでしょう。当時最新のポルシェ959の純正タイヤであり、又、ルーフCTR等にも純正装着されておりました。弊社はこれらのタイヤ装着はすでに実証済みであり、当時、実に巧みな技術に感動した訳であります。

このデンロックタイヤ場合は、現在のランフラットタイヤ/システムに比べますとタイヤのショルダーからサイド部の剛性は若干低いように感じられました。これは、車重に比例するのかもしれません。(あくまでも推測ですが。)

さて、今回の説明になりますランフラットタイヤ/システムとは、タイヤの空気圧が失われても所定のスピードで一定距離を安全に走行できるタイヤ/システムのことです。
(空気圧0kPa時に通常の使用条件下において80km/h以下で80kmまで走行可能)

■急なパンク時でも、所定のスピードで一定距離を安全に走行でき、路上でのタイヤ交換をする必要がなくなります。
■スペアタイヤが不要になり、トランク(荷物)スペースをより有効に活用することができます。
■タイヤのサイド部を補強したRFT等が現在最も普及しております。

サイド補強型ランフラットタイヤ(RFT等)とは、空気漏れが起きた場合、タイヤ自体が車輌を支えるために、タイヤのサイドウォールを強化したタイヤです。このRFTは、低偏平率のタイヤを装着した乗用車、例えばスポーツカーなどに最適のシステムです。

通常、これらはタイヤ交換作業において専用のタイヤチェンジャーが必要となります。

 
今回はNEW BMW5シリーズの純正オプションのランフラットタイヤとホイールについて説明いたします。
タイヤサイズは225/50R-17になります。(ダンロップ製)

ランフラット専用ホイールということですが、通常のタイヤも使用可能ということです。
今回、あるディーラーの依頼で作業することになり、この作業を説明したいと思います。

エアーを抜き、ビード部を落とした状態。

チェンジャーにマウントします。

厚みのあるフランジ部。 通常の3倍位あります。

ノーマルホイールとは違い、タイヤビード部をドロップセンターに落とし込むのは非常に困難。

外されたホイールをよく見てみると

強化されたフランジ。上下ともに分厚いリブが付いています。(パンクしたタイヤが外れないよう工夫してあります。)

外したタイヤはサイドからビード部にかけ分厚く造られています。(非常に硬いです。)

今回は通常市販されているスタッドレスタイヤを装着します。

全く問題なく装着できました。

注意事項ですが、この場合はもちろんランフラットタイヤではありませんので、パンクした場合はすぐにスペアタイヤとの交換が必要になります。 通常、純正オプションのランフラットタイヤを選んだ場合は車両にスペアタイヤが積んでない場合がありますので事前に確認されてからの交換をお勧めします。

フェラーリ348のタイヤマッチングやいかに

今日はお正月にお会いした、Tさんのフェラーリ348のタイヤマッチングの報告を致します。
Tさんによれば、ある高速域でハンドルに振動が伝わるとの事でした。。(車を購入した時からという事です。)
早速、バランサーにて点検しユニフォミティーのチェックを行いました。
思った通りの予想でしたが、マッチング不良という事が判明致しました。オーナー様にも確認してもらい、弊社のタイヤQ&Aにある作業内容を行うということで納得していただきました。
作業内容ですが、タイヤホイールをすべて外し、もう一度ベストポジションにて組み直しバランス取りをするというものであります。

今回は残念ながら作業中の画像を撮る事ができませんでした。(混み合っていた為です。残念!)
3人がかりで時間は掛かりましたが、納得いく作業が出来たと思います。(これは終了後の画像になります。)
料金ですが、4本消費税込み12,600円頂きました。(ありがとうございました。)
オーナー様は作業が完了するや否や、微笑みをうかべながら快音とともに風の様に走り去って行きました。
コメントは後ほど……

タイヤテスト

お客様のご要望で、タイヤテストをする事があります。
新車時、およびタイヤに起因する問題を的確に判断することにより、お客様に信頼を得ております。
これにはタイヤバランス.直進性.ワンダリング.異音等、タイヤに関する様々な問題をテストしますが、原因がタイヤではなく駆動系やベアリングから発生する事もあるのです。 

前回は、ボルボのXC70のハブベアリングからの異音を突き止め、販売店様に感謝されました。
これは走行時、タイヤのノイズが気になるという話があり、念のためにタイヤ交換をしたのですがあまり変化がなく、その後に私が試乗した時点で、左リアからベアリングの磨耗音を感じ、その件を伝えますと、やはりその通りでありました。 又、その時点での走行距離はオドメーターでまだ10万キロ前後であり、国産車ではまず信じられませんが、後にこのタイプの車両では稀にみられるという事が判明しました。

<今日はBENZ CLS500のテストがありました。> 
この車両は走行距離も少なく、タイヤには問題はありませんでした。 

ゴムバルブのお話

タイヤ交換のときに見落としがちなのが、このエアーバルブ。
通常、純正ホイール等にはこのようなものがついており、ここからエア−を入れます。
その大きさは約5cmの小さな部品ですが、実はとても重要な部品でもあります。

エアーバルブというのはホイールに密着しており、ブレーキの熱により徐々に劣化します。 
そのため長い期間使用しておりますと、エアー洩れの原因にもなります。
実は、パンクの主な原因にもなっております。 なぜならばタイヤ交換の時によく見落としがちなのです。

タイヤメーカーは以下のように推奨しております。
○ゴムバルブ交換は基本的に3年もしくは3万キロが目安となります。できれば、タイヤ新品交換時に交換をおすすめします。
○新品タイヤを装着するとき、チューブレスタイヤには新品のチューブレス用バルブの使用を推奨します。

以上のように 安全維持、性能維持のためにと説明してあります。

ですので、皆様もタイヤ交換の際には、今一度、点検されてはいかがでしょうか。 タイヤラボではバルブの品質にもこだわります。 又、常に在庫は在りますのでご安心下さい。

チューブレスゴムバルブは、通常長さが2種類あり、 TR413又は、TR414です。 弊社では値段は1個 263円になります。 (部品代のみ。タイヤ交換と一緒であれば工賃はかかりません。)
又、バルブは日本製(パシフィック製)のみを使用しております。 (社外品等はおすすめできません。)