12月はお陰様でタイヤ交換時に使用する「コンプレッサー」がフル稼働です!
<エアーコンプレッサーは空気を圧縮する装置です。>
ですが、忙しくても必ず行う事があるのです。 それは.. 「コンプレッサー メンテナンス」であります!
弊社が提案するクリーンなドライエアーをお客様に提供するためには、日々妥協せずに行っております。
先ほど作業が終了しましたので少しご説明いたします。
弊社が拘り続けているドライエアーシステム。注)
これは数年前から導入し、タイヤ内の空気圧の変動及び減少率はチッソガスとほぼ同じレベルにまで達し
タイヤ購入のお客様には大変好評をいただいております。
その母体となるこのコンプレッサーですが、こまめにメンテナンスをすることにより安定した供給が可能となるのです。 (右側のタグ、エアーを考える。をぜひご覧下さい。)
これはコンプレッサーのオイル交換を実施した後ですから赤○の中はとてもクリーンな状態です。
又、エアーフィルターもそうですが早期交換することによりクリーンなエアーを発生することが出来ます。
さて、今年も残りあと僅かとなりましたが最後まで気を引き締めて作業をして行きたいと思います。
注)大気中の水分を除去したもので主に航空機、レーシングカー等のタイヤに使われています。
昨日、ふとこのような記事を目にしました。
最近のF1(フォーミュラ・ワン)界で最も話題になったものの一つとして、フェラーリがレース用タイヤに使用しているエアーが特殊ガスであるという事です。
それによりますと、(以下引用させていただきます。)
このフェラーリが使用していたガスは、レースカー・タイヤ専用に設計されたハイドロフルオロカーボン(HFC)をベースにした混合気体であり、このHFCを充填した場合、タイヤの回転中に生じる熱をほぼ一定の圧力下でホイールリムに効果的に伝導できる、というもの。
そして新しい混合ガスを充填されたタイヤは熱伝導が高いため、タイヤの温度が低く維持され、圧力が一定なので、タイヤの寿命を大幅に延長するとか。
実際のところこれらは企業秘密であり、公表されていないこともありますが、本当であれば近い将来、一般市販車(スポーツカー等)に標準指定となる日が来るかもしれませんね。
最近、こういう質問が多いのでお答えしますが、結果的に私は有効かと思います。
ですが私共はあえてお勧めはしておりません。
一般に聞かれる話では
(1).一度充填すれば、抜けないので安心できる。(調整の心配がいらない)
(2).乗り心地が良くなった。
(3).タイヤの騒音が静かになった。(ロードノイズがなくなった。)
(4).パンクしても抜けにくいので安心できる。
(5).燃費が向上した。
といわれておりますが、事実、大気中(空気)の75%以上が窒素ガスなのにそれを100%にしたところで実際のところ本当にメリットがあるのでしょうか。
実際はどうなのかということで、私なりに見解を述べてみることにします。
まず、(1)ですが、抜けない。ということはありません。抜けにくくなるというのが正解です。
これらは、タイヤの種類又はサイズによって様々になりますが、いずれにしても最低3ヶ月〜6ヶ月に1度は点検しなければなりません。(つまり補充が必要になります。)
注意しなければならないのが、18インチ以上の扁平タイヤの場合です。まず装着するホイールの形状にもよりますが、平均すると3〜4ヶ月に0.1キロずつ抜けることが多いようです。 純正ならまだしも、社外品の一部のホイールですとビード部の密着が悪いためか抜けやすいようです。 後でお答えしますが、タイヤの種類(メーカー)によってかなり違うことがわかりました。 いずれにしても、そのつど又、同じ窒素ガス充填(補充)をしなければならないのです。
次に(2)ですが、実を言いますと私には分りません。「乗り心地が良くなった。」とおっしゃる方がいれば逆に「硬いような気がする。」と言う方もいらっしゃいます。そして圧倒的に多いのが「分らない。」こう言われる方が一番多いのです。私もあらゆる車でデータをとっていますがあまり感じられない。というのが本音であります。
次に(3)ですが、タイヤの騒音が静かになった。(ロードノイズが減少した。)これは体感できます。
しかし、明らかにわかるほどのものではありません。一般に言えば、タイヤ交換した後で窒素ガス充填をすることが多いようですから、新品タイヤ交換することによるロードノイズの低減があるわけで、それを錯覚していらっしゃる方が多いわけであります。これは乗り心地にもいえると思います。 もちろんどんなタイヤでも新品タイヤに交換すれば明らかに静かになるわけですから。
(4)のパンクしても抜けにくいので安心できる。これはパンクの種類にもよりますが明らかに大きな傷及び釘穴に関しては期待はできません。ただし、ごく微量なパンク(スローパンクチャー)に関しては効果はあるかもしれません。でもパンクがしなくなる。又は釘がささっても抜けないというのは間違いです。
(5)の燃費が向上した。これはある意味正解だと思います。適正な空気圧を保つことは燃費の向上につながります。 通常、車に乗る前の点検、又は1ヶ月に1回の点検が必要なのですが実際は空気圧の調整などまったくされていない方が大勢いらっしゃると思います。それが問題なのです。ですからそのような方には効果はあると思います。
逆にお客様で、以前は窒素ガスを充填されていたのに効果がみられないということで、通常の空気に戻されている方もいらっしゃいます。すなわち、ご自分でこまめに調整している(又は走りにあわせて調整したい)から必要ないというわけです。
又、最近の話ですが、窒素ガス(ボンベ)の出荷量が以前より少なくなった。と聞かれるようになりました。
取引先のスタンドの店長が、「初めのころは出たんだけれど、最近は少なくなったね。」 というのです。つまりリピーターが増えないと言っておりました。
何よりも大切なのは、タイヤの内部に水分をを入れないということが1番重要です。空気でも窒素ガスでも両方に言えることです。 水分の影響で走行中のタイヤの空気圧はかなり変化してしまいますし、腐食という面でホイールにも良くありません。 F1などのモータースポーツ、航空機のタイヤには昔から純度の高い窒素ガスが使われているそうですが、これらが理由といわれております。(現在はドライエアーを使用するそうです。)
あるメーカーの方の話によりますと、窒素ガス発生装置(ジェネレーター方式)はボンベ式に比べると窒素ガス純度がどうしても低くなってしまう、という事です。又、大気中からガスを取り込むのですがこまめにメンテナンスをしていないと、どうしても水分が入りやすいというのです。
そういうわけで私共は安全確実と言う観点で、窒素ガス充填の場合、純度の高いボンベのみを使用しております。(工場で生成された純度99.99%のものを使用。)
又、通常の作業に関しましてはドライエアーを使用しております。これはコンプレッサーに水分を抜き取る装置をつけることにより、理想な状態を実現しております。
弊社のドライエアーシステム
そして私共が特に窒素ガスをお勧めしていない理由は以下になります。
今現在、タイヤメーカーは窒素ガスを標準指定していないということです。つまり窒素ガス専用タイヤがないということ。 自動車メーカー等も同じと言えるでしょう。タイヤメーカーは内部構造(インナーライナー、ビード部)等を専用設計しなければ窒素ガスを生かすことができない訳で、コストの面でも問題があるのだと思います。
最新型コンプレッサー導入しました。
タイヤにもおいしい空気を。
ドライエアーを徹底させるため、今回コンプレッサーにもこだわりました。
これは、最新型のもので外部に冷却専用のサブタンクを追加し、エアー内の水分を取り除くための装置を付けました。
納入です。(思ったよりデカイ!)
リフトを使い慎重におろします。
取り付け作業です。 左側は冷却専用のサブタンク。
本体内部です。
これを使うと全く違います。タイヤ内に充填する場合、問題である水分を限りなくおさえることによりタイヤを理想的な状態でお使いいただけます。 ドライエアーを使うことにより、空気圧の安定化、燃費の向上、ホイールの腐食等に効果が実証されております。(これらはレーシングカーから一般車両までお使いいただけます。)