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ハイドロプレーニング

先日、ドライブの途中に遭遇しました。
路面の一部に水が流れている場所があり、私は気をつけて徐行しながら通ったのですが、多くの車はあまり減速せずに通過していました。
車を止めてみたところ、農業用水が道路にあふれて冠水していたのです。
(水深5〜10cm位でしょうか)

タイヤから掃きだされた水がどのように飛び散るのかがよく判ります。
前のタイヤをよく見てみますと実は前方にも押し出されているのですね。
スピードが乗った車ほど前にも飛んでました!

ところで、タイヤが摩耗していたり、スピードが乗りすぎていたりしますとハンドル操作が効かない状態になります。
ハイドロプレーニング現象というのはプロのレーシングドライバーでもシビアなのです。
(皆さん、お気をつけ下さい。)

タイヤは、路面とのコンタクト以外に水を吐き出す重要な作業をしていることを再確認しました。

エコタイヤの観察日記

さて、ピレリP4 チントゥラート装着して少し20kmほど走行しましたが、現時点での感想を述べたいと思います。(今回は乾燥路面でした。)
もちろん、タイヤが馴染むまでは通常200kmくらいの走行が必要になりますので、5千キロから1万キロ位走行時の感覚が大切と思いますし、長い間を通してどのように変化していくかも非常に重要です。

ハンドリング ハンドルの初期応答性は明らかに向上しました。70シリーズから65扁平に変更したせいもあるとは思いますが、それを差し引いてもリニアな感覚。敏感すぎずとても乗りやすく感じられます。ステアリングの重さは以前のタイヤとほぼ変わらず。

乗り心地 路面の凹凸が以前のものと比べ明らかに伝わってきます。一瞬、固めかな?と思いましたが、接地性が安定するまでもうしばらく様子をみたいと思います。ギャップ吸収性は非常にしなやか。

タイヤノイズ  今回、一番の収穫でしょうか。ヨーロッパ製のタイヤという事であまり期待はしてませんでしたが、劇的に変化しました。静かなんです。。

ほんの少しだけの試乗でしたが、いつもながら関心してしまうのは、最新のタイヤは非常に良く出来ているという事です。
これだけタイヤメーカーが存在する中で生き残るには、それ相当の研究や開発が必要なのでしょう。

エコタイヤの観察日記

各新聞やメディア等で、ここ最近エコタイヤのすすめというのがクローズアッップされています。  「タイヤで燃費が変わる。」というのは本当なのでしょうか。
タイヤラボでは、果たしてタイヤで燃費は変わるのか? テストの開始です。

今回のメニューは、話題の最新ピレリP4 チントゥラートを使用しました。
エナジー(効果)、きれいな空気、長寿命。というのは体感できるのでしょうか。
ありきたりのタイヤサイズでは面白みが無いので、インチアップしてサイズは185/65R-15 88T を使用することに決定しました。

前回は、TOYO TEO plus (テオ・プラス)という最新のエコタイヤ(サイズは175/70R-14 84S。)でしたが、このタイヤ、新車用のTOYO NP-01に比べ驚きのパフォーマンスでありました。
(詳しくはこちら。
テオ・プラスの走行距離は約14,000kmほど走りましたが、残り溝は6ミリから6.2ミリですから約8部山以上残っています。
計算上、スリップサインが見える残溝1.6ミリまで走行しますと5〜6万キロ走れる計算になります。

これもエコドライブのお陰ですが、いい気になって飛ばしていましたらここまではもたなかったと思います。 最高燃費は1リッターあたり16〜18kmを記録しました。

さて、ピレリP4 チントゥラート使用した感想は後ほど。

ピレリ P ZERO ROSSO

ピレリのハイエンドレンジのこのタイヤ、2007年でなんと20周年を迎えたそう。
その年にはNEW P ZEROの発表がありました。
P ZEROシリーズは、この間に何度も改良を重ね熟成されてきたのです。
パフォーマンスは世界の超高性能車に純正装着されているという実績。
ステアリングインフォメーションを何より大切にし、スピード王国、ヨーロッパの人々に認められたタイヤメーカー ピレリ。

これからも高性能車の脚を支えてゆくことでしょう。

600馬力のタイヤ

今朝、お客様からSOSの電話をいただきましたが、フロントタイヤが1本パンクしているご様子。
さてその大きなタイヤを拝見しましたら、255/35R-20。
AMG CL65,,それも新車。。
6.0L・V12ツインターボエンジンで、最高出力612hp、最大トルク102.0kg-mを誇るパフォーマンスですからこの太さは当然なのでしょう。

前回のCL65からのお乗り替えで、今回もCL65。
この車は1号車だそう..!
タイヤは超扁平ですがコンチ スポーツコンタクト2ですから乗り心地も快適との事。
扁平タイヤはサイド部にストレスがかかりやすいのでお気をつけ下さい。

夏の常磐道

久しぶりに常磐道をつかってみました。
晴れた夏の高速道路は気分がいいですね〜。
で、気が付いたのが車の数。 (原油高騰の波ですか!)
最近のガソリン価格の上昇のお陰でしょうか、以前より高速道路を走る車の数が減ってきているように思います。
大型トラックをはじめ特に普通乗用車の数が少なく感じます。

さて、私はタイヤテストによく常磐道を使いますが、コンクリートが露出したつなぎ目、特にここに神経を集中します。
ここが重要なのです。実はこのつなぎ目を通過した際、タイヤの収縮性(ダンピング)がよく判るからです。
本当に良いタイヤは音もそうですがハンドル操作が安定しているのです。

ところで故障車が止まっているときは特に注意して走行しましょう。
以前、壊れた部品等が道路に散乱していたのです。その時は難を逃れましたが。。
もし踏んだりしたら大変な事になります!
(時速100km前後ですとタイヤバーストの恐れがあります。そうなると制御不能になりますので。)

スペシャルツール2

釣ったカジキマグロをお披露目している訳ではございません。
プリセット型の特大トルクレンチなのです。重さ10キロ!
実はスーパースポーツカーのセンターロック式のスピナーを締める際に使います。
フェラーリF40、F50、エンツォのタイヤ交換の場合、この計測機器を使って約600N・m(60kgf・cm)のトルクで調整します。
勿論、大型、中型車両のホイールナット締め付けにも使えますが、いずれも定期点検は重要なのです。

ピレリタイヤの試乗会

その後のタイヤ試乗会では色々な車を使用して体感することが出来ました。
一般道とショートサーキットでの走行でした。

まず一見、純正装着のタイヤと変わることなく走ることが出来ましたが(これは大切なことなのです。)、しいて言えば、若干グリップ力は高め。ですのでステアリングの初期応答性は若干マイルドでした。プラス、コントロール性は抜群でした!
これは安心して飛ばせました!。ハンドリングに癖がなく、扱いやすいタイヤなのです。

流石はピレリ!二重丸でした。。安全性が重要なんです。

ピレリタイヤの新作発表会

「ピレリにとって環境は芸術です。」
ピレリジャパンにおけるイタリア人の最高責任者のこの言葉から新製品の発表会が行われました。 CO2の排出量を考慮したタイヤが鍵なのです!

..という訳で今回、富士スピードウェイにて行われましたピレリタイヤの試乗会に行って参りました。

今回のプレゼンテーションでの環境に配慮したこの新しいタイヤ、チントゥラート・シリーズのP4及びP6というこのタイヤは、マーケティングディレクターによれば、従来のトレッドコンパウンドや内部構造を見直し、より環境に対応したものだそう。

チントゥラートというのはイタリア語でベルトの意味。イタリアのこのピレリというメーカーは1951年にタイヤの中にベルトパックを入れたものを開発し、タイヤの高性能化に貢献したそうで以来、この名前を使っています。 (ピレリのトレードマークですね。)

全世界の二酸化炭素の排出量は乗用車だけでなんと11パーセントを占めているそう!で、この深刻な状況を打開するため各タイヤメーカーはエコタイヤの開発に力を入れています。
例えば、ブリヂストンのエコピア。横浜ゴムのEarth-1(アースワン)。ミシュランからはエナジーシリーズなどがあります。
さて、今回のチントゥラート・シリーズのP4及びP6はタイヤのサイド部に判りやすく四角いアイコンが付いていました。

エナジー(効果)、きれいな空気、長寿命。
以上の3つでとても分かりやすく表示されているんです。

スペシャルツール

ご覧いただいておりますこの2本の黒い金属の棒。 いったい何か分かりますか?
実はこれ、トルクレンチ専用のソケットなんです。
スナップオン製の特殊工具で130ミリ(13cm)以上でかなりの重さがあります。
ホイールナットの締め付けに使用しますが
特にポルシェやGT-R、フェラーリのようにフェンダーが膨らんでいる車両に効果があります。
実は、短いソケットではフェンダーに手があたってしまうんです。
特殊工具ですと作業も確実ですし、迅速ですから。
勿論、タイヤラボはこんなところにもコダワリがあります。