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非対称トレッドパターン

ブリヂストン POTENZA(ポテンザ)S001

Continental ContiSportContact3 (コンチネンタル コンチスポーツコンタクト3)

プレミアムカー用のタイヤ、人気商品を比べてみました。
ブリヂストン POTENZA(ポテンザ)S001 と
Continental ContiSportContact3 (コンチネンタル コンチスポーツコンタクト3)です。

何故かトレッドパターンが似ていますね。
最近の傾向としましては、今流行の非対称トレッドパターン(外側と内側のデザインが違います。)が基本であり
明らかにトレッドブロックの間隔が広く、排水性を考慮したデザインが特徴であると思います。

BMW承認タイヤ

今回ご紹介のタイヤは、ピレリ P ZERO(ピー・ゼロ)ランフラット・タイヤです。
最近はランフラットタイヤも次世代の新しいテクノロジーを搭載、以前のものと比べ
乗り心地やタイヤノイズ等がかなり改善され、とても良い製品に変わりつつあります。

今回装着する車両はBMW 120i(6AT)コンパクトハッチ「1シリーズ」。
タイヤサイズはF 205/50R-17 89V、R 225/45R17 91V です。
(リアタイヤはまだ溝が残っていたため、今回はフロントのみとなります。)

今まで使用していたタイヤは同メーカーのピレリ ユーフォリア。 実は同じランフラット・タイヤでしたが
新しくBMW承認タイヤにはピレリ P ZERO(ピー・ゼロ)ランフラットが設定があるため、このタイヤに交換となりました。 (☆印、スターマーキングの隣にランフラットタイヤの証であるRSCマークがあります。)
言い忘れましたが、最近のBMWの新車装着タイヤは実に7割位がランフラットタイヤになっていると思います。

さて、この☆印、スターマーキング付きですが、以前、承認タイヤにてご説明したと思いますが
これはBMW承認タイヤの証であり、注)BMWに数多く純正装着されている専用設計のタイヤなのです。
又、このピレリ P ZEROは(ユーフォリアに比べ)かなり改善されており、私も何度か試乗しておりますが
とてもBMWにマッチした非常にスポーティで快適なタイヤであると思います。
○○様、ご購入ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

注)承認タイヤはこちらにご説明があります

AMG メルセデス・ベンツ ホイールバランス調整

本日、メルセデス・ベンツ E55 AMG ステーションワゴンのタイヤ交換作業を実施しました。
タイヤはミシュランの最新作、プレミアムスポーツタイヤ Pilot sport 3 265/35R-18 97Y XL です。
見積もりの段階でほぼ同額であり、今まで使用していたPilot sport PS2 から 3 に交換となりました。
(Fタイヤはまだ溝があるため、今回はリアタイヤのみです。)

やはりこのクラスになりますとパワーがあるだけに駆動輪のタイヤの磨耗は想像以上に早く注意が必要です。注)

<さて本題に入りますが、ここで メルセデス・ベンツ AMG E55のホイールバランスをご説明いたします。>

タイヤ交換時に特に注意しなければならない事ですが..
タイヤ・ホイールのマッチングを探し(位置ずらし)、組み換え作業を何度か行い、一番ベストな状態にします。
このマッチングバランスは高性能タイヤ、特に扁平タイヤにおいては大変効果があります。

Pilot sport 3 は以前に比べ、内部構造の見直しによりビードの上がり具合が非常に良くなった印象です。
もちろん今回の作業では真円度、ユニフォミティに関していずれも申し分なく合格点でした。

ホイールバランス調整。 以前ご説明の通り、タイヤ交換を行う際には必須の作業でもありますが、高性能タイヤに関しては非常にデリケートな作業です。 タイヤ組み付け精度がとても重要で、不完全な場合はいくらコンピュータ上でゼロにしても駄目なのです。
詳しくはタイヤラボ ホイールバランスにて説明があります。

余談ですが、何度タイヤを交換しても振動が気になり、やむなくポルシェを売却されたという話を聞いた事があります。

上に開いた窓からユニフォミティをチェック。

回転しているタイヤに注目。タイヤのタテ溝が鮮明に確認出来ます。 ブレが無いのが判りますか?
(これは撮影のため安全装置を外した状態。)

この独カールシェンク社製のバランサーはユニークな水平回転型で、取り付け(装着)誤差の発生が少なく世界最高の精度を可能にしています。
とても高価ですがポルシェ社指定ということで、実は弊社では30年以上も前から同メーカーを数多く愛用しております。

もちろんこの測定器はAMG だけでなく、ポルシェ、フェラーリ、BENZ(ベンツ)、BMW、AUDI(アウディ)等の高性能車をドイツのアウトバーン(Autobahn)にて速度無制限で巡航走行可能にするために設計されたものであります。
宣伝にはなりましたが、高性能タイヤ購入時にはぜひご用命下さればと思います。

弊社のこだわりはタイヤ組み付けに妥協せず、最高のホイールバランスを提供することであります。
それは本物志向への飽くなき追求であり、その車本来の性能を引き出すということが重要と考えております。

オーナー様、ご協力(ご購入)ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

注)E55 AMG (カタログデータ)
総排気量 5,438cc  エンジン種類 SOHC V型8気筒スーパーチャージャー
最高出力 476ps/6,100rpm  最大トルク 71.4kgm/2,650rpm

ADVAN Sports

本日はヨコハマ ADVAN Sports V103 19インチの交換作業がありました。
車両はBMW 525iでタイヤサイズ F 235/35ZR-19 91Y、R 245/45ZR-19 98Y
前回に続き今回も同じ銘柄です。アドバン・スポーツ!
35扁平ということですが、意外にも乗り心地はマイルドな印象とのことです。
○○様、遠方からありがとうございました。

ピレリP7 雑感

ピレリP7。 といえば1964年生まれの私にとってはとても感慨深いものがあります。
まず衝撃を受けたのが、当時あのスーパーカーブームの最中の事でした..
有名な漫画家の先生が家(タイヤ屋)にふらりと立ち寄って下さったのです。
初めて目の前にする純白のポルシェ930ターボ。 その足元には.. (1976年頃だったと思います。)

P7。1970年〜1980年代の超扁平タイヤの代名詞でもあり、発売から凄いタイヤであったと思います。
確か1974年のパリ・サロンでグリーンメタリックに塗られたポルシェ911(930) カレラターボ。
プロトタイプのこの車には新開発の幅広のピレリP7を履くために大きく張り出した前後のオーバーフェンダー..
<幅広のピレリP7を履くために!ここが重要です。>

そこには空気が入っていない様な薄〜いペッタンコのタイヤ.. 50タイヤであったと思います。
(当時はまだ70扁平のタイヤが最高といわれた時代です。)
スーパーカー世代の私には強烈な印象でした。
(その他、ランチア・ストラトス.アリタリアのレース仕様車、ランボルギーニ・カウンタック LP5000S QV 等に付いていました。)

あともう一つ.. ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、
ピレリP7の伝説といえば、G.光永氏のデトマソ・パンテーラ。
1981年11月 谷田部テストコース最高速テストにて、ついにその車は時速300kmの壁を破り 307.69kmを記録
(ドライバーは高橋国光氏) その時装着していたタイヤがピレリP7であったことを憶えています。
もう昔の話ですが.. 

私はいつかこれを履いてみようと念願の免許を取り、親父の下でせっせと仕事をして2年後にはついに
念願のピレリP7..やっと買うことが出来ました。
もちろん当時としてはグリップレベルも非常に高く、しかも滑り出しが穏やかで素晴しいコントロール性に驚きました。 二十歳の頃でしたが、いや〜、感激でした。(涙)

これはカウンタック用リアタイヤ P ZEROシステム アシンメトリコ 345/35ZR-15になります。

キングオブキング。 ピレリのP7はその後40年を経てどのように変貌したのでしょうか。
現在に至ってはピレリの超高性能タイヤはP-ZEROシリーズにバトンタッチ。
いつも間にかP7は消えてしまったのですが、2001年にP7の名が復活、コンフォート性にも考慮した製品に変わり、その後2010年今回発表された<P7 チントゥラート>という、プラス環境にも配慮したものに変貌を遂げたのです。

何と言っても一つのブランドを40年に渡り生産し続けているというのも素晴しいですが、
ひとつのタイヤをその時代に合わせて改良、そして提供し続けているというピレリの姿勢には驚くばかりです。

ランフラット タイヤチェンジャー

弊社のタイヤチェンジャーはランフラットタイヤ対応機種で左右のタイヤヘルパーが特徴です。
その名の通り、あのサイドウォールの硬いランフラットタイヤ以外に超扁平タイヤ40,35,30,25,等にも対応します。
このタイヤヘルパー、デリケートなタイヤビード部の変形や損傷を防ぐ為でもありますが、
特にタイヤビード部(ワイヤー)の変形は超高速域でのハンドル振れや車体振動に直接影響します。
(これは主にポルシェ、フェラーリ、BMW、BENZ等の超高速域でのハンドル振れや車体振動の原因にもなっています。)
勿論、タイヤ本来の性能を引き出すというのが一番重要な事ですが、快適なハンドリングや乗り心地を追及するためには必須でもあります。

ピレリ Cinturato P7 (チントゥラートP7)試乗会。

昨日はピレリタイヤの新作発表 Cinturato P7 (チントゥラートP7)試乗会に参加させていただきました。
前日はプレス向け、今回は販売店及びセールス向けにということでお話があったのです。

さて場所は神奈川の逗子マリーナ、リビエラ東京。(シーサイド リビエラ)
建物もそうですが、周りの風景は地中海をイメージした最高のシチュエーション..

この日のために用意された車両は、アウディA5 3.2、アウディ A5 Cabriolet3.2、スバルレガシーB4 2.5i、
スバルエクシーガ2.0i、ゴルフヴァリアント2.0TSI、ALFA MITO になります。
新作発表ということでいつもの事ながら、ドキドキ、ワクワク.. (今回、初めて乗る車もありますし.. 笑。)

今回発表のピレリCinturato P7 (チントゥラートP7)。
発表によれば、「イタリアのピレリ社がリリースするハイパワーカー用、初めてのグリーンパフォーマンスタイヤ。」
既に1月より輸入車の新車装着.OEタイヤとして販売を開始、サイズバリエーションは現時点で中、大型クラスの高級セダン向けの16,17,18インチのみが先行販売され、これはピレリ社が提案するグリーンセグメント、チントゥラートファミリーの兄貴分でもあり、最高級プレミアムタイヤとして位置付けられたものでありましょう。

近年、世界的にもそうですが、特にヨーロッパにおける環境への責任、配慮が特に企業やグループ間に厳しく課せられた問題となっており(CO2 エミッション。)、高級車におけるグリーンエコノミータイヤの追求、そしてピレリ社が模索した結果として今回のCinturato P7 (チントゥラート)が発表となった訳です。

プレゼンテーションでは、ピレリジャパンのG.A.ポンツォーニさんからの説明があり、従来のP7のマイナーチェンジといったものではなく、設計を見直した新製品であるといった話をお聞きすることができました。

これはただ単に「エコタイヤに替えましょう。」といったレベルの話ではなく、最重要視された課題は性能を落とさずに環境に配慮するということでした。
(ヨーロッパでは政府から今後発売されるタイヤにおいて、低燃費はもとよりタイヤノイズにも規制が出されているとの事です。)

具体的にはハイパフォーマンスタイヤ、P ZERO からフィードバックされたトレッドデザインを使用、理想的な形状にすることで騒音を抑え乗り心地を向上させたものであり、グリップ力を落とさずに乗り心地、ウエットブレーキ、耐摩耗性を向上させ、ロードノイズを抑え燃費の向上を実現したものであるとお聞きしました。

..さて百聞は一見にしかず、早速試乗させていただきました。 (まずはアウディ A5 Cabriolet3.2)

AUDI A5 Cabriolet(アウディA5)はタイヤサイズが245/40R-18 97Y XLでした。

アウディ A5 Cabriolet3.2の後はスバルエクシーガ2.0i、レガシーB4 2.5iに試乗することができました。

レガシーB4 2.5iにて

さてこのCinturato P7の第一印象ですが、非常に静かでしなやかな乗り心地..
特にAUDI A5 Cabriolet(アウディA5)における試乗ではタイヤサイズが245/40R-18 97Y XL
というタイヤにも関わらず、車格に見合う素晴しい剛性感と滑らかな乗り心地に圧倒されました。
ハンドリングは高速域においても非常にリニア。ハイパフォーマンスタイヤ P ZERO と見比べても遜色のない
ピレリらしいドライビングの愉しみを感じることができる.. とても完成度の高いタイヤであると思います。
後で調べてみましたが、AOマーキング付ですからアウディ承認タイヤでもあったのです! 
(やはり.. という事はこれをOE装着するメーカーが今後更に増えると思います。)

トレッドデザインは太い4本のストレートグルーブが基本。
間違いなく自社のスポーツタイヤの最候峰 P ZERO を意識したデザインと思いますが、今回それよりもブロックの間隔をさらに詰めてロードノイズを抑えたものとなっており、全体的な味付けはマイルド。非常に高い静粛性。

メーカーからの公表はありませんが、現時点ではミシュラン PRIMACY LC に対する回答でしょう。
しかしながら単なるエコタイヤへの追求というものではなく、新しいグリーンセグメントの確立といった表現の方が合っているように思いました。
又、これまでのピレリタイヤとは違った新しい方向を示唆したものであると感じました。
あのフェラーリでさえ、ハイブリッドエンジン採用の車を発表した位ですから..

最後になりますが、この機会を与えてくださったピレリタイヤ関係者様、そしてスタッフの皆様、
この場をお借りしましてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

BMW M5 ホイールバランス

ホイールバランスの調整は、タイヤ交換を行う際には必須の作業でもありますが
このホイールバランスの調整、非常に奥が深いのです。
(詳しくはタイヤラボ ホイールバランスにて説明があります。)

本日、BMW M5 ホイールバランス作業を実施しました。
タイヤの購入は当店ではなかったのですが、もちろんこのような作業も行っております。

時速100km+αの微振動では、このBMW M5(E60)のパフォーマンスを味わうことはできませんし
車体振動(ハンドル振れ)はもちろん速度に比例しますので、ホイールバランスは特に重要です。
(※ BMW M5(E60)V型10気筒DOHCエンジンを搭載し馬力は507馬力、最高速度は330km/h)

さて、他店様での購入後、走行1000km位ですが今だ車体振動(ハンドル振れ)が生じるとのこと.. 
(タイヤサイズは F 255/40ZR19、R 285/35ZR19 前後ともピレリ P ZERO ROSSO です。)

弊社で点検したところ、やはり4本中4本ともアンバランス(組み付け不良)でした。
もちろん納得のレベルで再調整し、完璧に仕上げました!
オーナー様、今後ともよろしくお願いいたします。

注)ホイールバランス不良、AMG、BENZ(ベンツ)、AUDI(アウディ)、ポルシェ等で多く耳にしますが
タイヤがまだ新しい状態であれば調整は可能です。

BMW ランフラットタイヤ

今日はBMW 525iツーリングのランフラットタイヤ交換を実施しました。
タイヤはブリヂストン RE050 225/50R-17 94W RFT になります。
最新のBMW、ランフラットタイヤ装着率が増えております。(7〜8割といった感じでしょうか。)
オーナー様、ご購入ありがとうございました。

承認タイヤ

この処、ゴールデンウィーク前ということで多数のご予約、又ご来店いただき誠にありがとうございます。 

早速、本日ポルシェ996にお乗りのK様にタイヤご購入いただきました。
装着タイヤはピレリ P ZERO ROSSO N3 255/40R-17、Nマーク付きポルシェ承認タイヤです。
(ありがとうございます。)

さて承認タイヤ.. (よく聞かれますので)この場をお借りして説明をさせていただきます。
各タイヤメーカーは現在、採算を度外視してまで各種指定タイヤを開発、生産しております。
(これらを承認又は認証タイヤと呼んでおります。)
この承認タイヤ、通常タイヤのサイドウォールに刻印があるので判りますが、
特にポルシェ用 N、 BENZ用 MO、 BMW用 ☆、等が有名です。
その他、フェラーリ用 K、 AUDI用 これはAO、又はRO、等があります。
このマーキング付きタイヤ、実は気の遠くなるようなテストにおいて合格したいわば専用タイヤでもあるのです。

これらは通常のタイヤに比べ 特に精度、高速安定性、耐摩耗性に優れた特性があるということでしょう。
自動車メーカーとタイヤメーカーが一致協力し合格点が与えられた事により製造され、この技術承認されたタイヤはまさに優等生といっても良いと思います。

又、スーパースポーツカーやハイパフォーマンスカーの場合、ただ単なるタイヤという簡単な意味合いでなく、高速安定性重視のために横剛性(ビード部やサイドウォール部)が強化されたものが多く、さらに真円度が高くなるよう設計されており、実は最重要部品に指定されております。
特に一番厳格であると言われているポルシェ社におきまして、承認タイヤは同サイズの通常品より真円度の誤差の許容範囲をつねに厳しく徹底しているとの事です。
(これは以前1988年頃に独シュツットガルト ポルシェ本社にてお聞きしました。)

有名な話ではドイツ本国において、ポルシェに指定ではないタイヤを装着した場合、特に高速道路の事故において保険金が支払われない事がある。 という事例がある程です。

逆にタイヤメーカーはこれらのハイパフォーマンスカーの純正指定に選ばれる事で、ある意味でイメージアップ等に繋がるのかもしれません。