機械にはココロ(魂)が宿っていると思うのです。 いつの時代にも….
気がつくと、私は幼少の頃から機械いじりが好きで、傍らにそれらしい物があったような気がします。
いつの間にか自動車の免許を取る歳になり、自然に車に対する愛着がわいてきました。
ハンドルを握るたびに車と対話をしているのでしょう。
「今日の具合はどうだい?」 なんて感じで。ですから私の場合はもちろんカーステレオは不要です。
車から降りるときは、「ご苦労様。」 そうするとクルマの顔がほほ笑んでるような気がするのです。
趣味の話になりますが、先日、あるコレクター様より以前から探していた機械式腕時計をお譲りいただきました。
それはとても素晴らしい物で、8年前の生産終了品とは思えないコンディションでありました。
その彼は、同じものを3本所有しておりましたがその内の2本を売却。 残る最後のベストの1本をこの私にお譲り下さるというものでした。
時計にここまでも拘りがあると話のほうも非常に興味深く、一言一言に私も共感するものがあり、もちろんとても魅力のある方なのでついつい話に引き込まれてしまいました。
この機械式時計を通じて心が共有できたのでしょうか。
クルマ好きということで乗っているクルマを聞いてみますと、何と私が以前に乗っていた同じタイプのクルマであり大変驚きました。
この時計が私を引き寄せたのか… 帰り際にクルマの中でふと想いました。
「大切にして頂けそうな方にお譲り出来まして、私も嬉しく思っております。この度は本当にありがとうございました。」 と…. 後にメールをいただきました。
娘をおくりだしたような気持ちだったのでしょう。 本当に素晴らしい方でありました。