レース用及びラリー車両、ポルシェ、フェラーリ、スーパースポーツカー等一部のホイールリム部(タイヤビード部の接合部分)にはローレット加工しているものがあります。
これはタイヤビードのすべり止めが目的であり、ホイールのビードシート部表面をギザギザ加工するのが一般的ですが、表面の塗料の中にザラザラした砂を混ぜる場合もあります。
これはホイールとタイヤが強烈な加速や急減速時にズレる(空回りする)のを防止する為です。
ホイールのビードシート部表面にはブツブツした感触の塗料が施工されています。
フェラーリ純正ホイールの滑り止め加工(上側)
フェラーリ純正ホイールの滑り止め加工(下側)
この滑り止め加工、(念のために申し上げますが)スポーツ走行ではそれでもズレてしまう事もあるのです。
例えば、一般のスポーツラジアルではズレは少ないですが、一部のSタイヤにおいてはタイヤ内圧を下げる影響もあり、ハードブレーキング時や加速時においてズレる事が多々あるのです。
[ ホイールバランスの狂い ]
あまり知られていないですが、飛ばす車両ほどホイールバランス調整、タイヤメンテナンスが必要になるのはこの様な事例があるからです。