最近の乗用車の場合、スペアタイヤがオプション設定という車両も多く、その必要性が論じられております。
スペアタイヤ・応急用タイヤの点検と題して現状をまとめてみました。
まず、スペアタイヤ・テンポラリータイヤ(テンパータイヤ)を総じて応急用タイヤと言いますが、
応急用タイヤの場合、空気圧は日本で使われている単位(kgf/cm2)で約4.2キロという高圧力です。(注
実はタイヤの劣化により、その応急用タイヤがトランク内で破裂するというような事例が報告されています。
1986年製 フェラーリ328GTBのスペアタイヤ(テンポラリータイヤ)ですが、点検時にエアーが入りません。
フロントラジエーターの熱により、フロントトランク内でバースト(破裂)していました。
タイヤのゴムの劣化を考えますと寿命は7~8年、10年以上経過した応急用タイヤは点検が必要です。
勿論、劣化によりヒビが入っていましたら即交換をお薦めします。
注) 最近、気圧の単位としての表示がミリバールからヘクトパスカルに変わってきています。
これは最近kgf/cm2に代わり主流になりつつあるキロパスカルという単位です。
日本で使われている単位(kgf/cm2)2.0の場合、キロパスカルに直しますと、200kpaになります。